12日に黒川紀章さんが亡くなりましたね。 2007年4月の東京都知事選では元気なお姿を拝見していたのに、急な訃報に驚きました。 ご冥福をお祈りいたします。 だからというわけではないのですが、六本木の国立新美術館に行ってきました。 美術館自体が一見の価値有り、と聞いていたのでとても楽しみでした。 東京メトロ千代田線乃木坂駅が一番近いですが、正面入り口ではなく裏からの入場になります。 ちょうど夕暮れ時で灯りがついて幻想的な美しさでした。 ロビーにはカフェが併設されており、21.6mという天井高と波打つガラスの壁から見える公園の景色が心地よいです。 とてもすわり心地がよく、長居してしまいそうです。 アムステルダム国立美術館所蔵 フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展 が開催されていました。 オランダ絵画は重い色合いで細かく写実的に描かれています。 だからどの絵も小さいんだろうなぁ。 大きなキャンバスに描くと大変そうです。 フェルメールの牛乳を注ぐ女は遠近法を取り入れて描かれたそうです。 X線で撮影すると、女のつぼを持つ右手の上に小さい点が見えるのですが、ここに針を刺し、糸を回りにはりめぐらせて遠近法に忠実に描いたのだとか。 また右側の空間にも暖炉や洗濯籠などを描いたのですが、塗りつぶしたような跡があり、空間を緻密に計算した結果だとか。 展覧会ではこれらを詳しく説明しているパネルが展示されていました。 その後で本物を見たのですが、小さいのね。 なんとなくもっと大きな絵を想像していました。 農村の素朴な台所の雰囲気がよく出ています。 そういえば、この牛乳を注ぐ女は、よく雑誌の裏に掲載されているあやしげなアートスクールの案内になっていましたね。 女の右端の空間を倍くらいに広げた絵を並べて「どちらがバランスがよいでしょう」と選ばせるやつ。
by nihon-neko
| 2007-10-18 21:48
| 芸術・読書
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